校区の概要
栗生校区は,鹿児島の南142.6kmにある屋久島の南西部に位置し,北は千m級の黒味岳・七五岳の連山を背に,南は東支那海に浮かぶ十島の島々を遙かに望み,周りは亜熱帯植物の繁る風光明媚な土地である。
栗生・中間の二つの集落からなり,古くは島内の経済・教育・文化の中心地として栄えていたが,昭和40年代から過疎化・高齢化が急激に進んでいる。
今年度創立145周年を迎える歴史をひもとくと,明治13年の小学校創立まで,寺小屋で教育がなされており,また明治中期には,島内で最初の嶽南高等小学校が設立された。開校にあたっては,校区民の総意によって当局に陳情し,建設予算の一部を負担したと伝えられている。当時の教育方針「自立・創造」は,「嶽南精神」と呼ばれて,現在に受け継がれ,校区民の誇りである。本校の「赤門」は高等な学びを目指す屋久島の子供の憧れであった。
学校周辺は自然に恵まれ,子供たちを包み込むようにそびえ立つ甲ヶ峯と栗生川は,体験活動には欠かせないフィールドの一つである。